お金を借りるためには①


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お金を借りる目的

さて、事業を営んでいる皆さんは、何のためにお金を金融機関から借りるのでしょうか?

  • 新たに事業を興したいから(例えば、会社の勤務を辞めて独立する、とか)
  • 今までの事業とは別に新たな分野の事業に進出したいから
  • 建物や設備が古くなったので新しくしたいから
  • ある会社を買収するためにその資金が必要となったから
  • 今借りているお金の元金や利息が返済できなくなりそうだから
  • 手形の決済や買換え金の支払いが近いのにお金が足りないから
  • 税金や社会保険が払えないから
  • 従業員の給料など経費が払えないから
  • 売上が増えたので追加仕入の資金が必要となったから

他にも諸々の理由があると思いますが、1~4迄は設備投資や開業資金やらで、何時払うか・何に払うか・誰に(どこに)払うか・いくら払うか、という目的がはっきりしており、銀行用語では【設備資金】と呼びます。一方で、5~9は何となくお金の使い道はわかりますが、具体的に、何時・何に・誰に(どこに)・いくら払うか、というのが特定できにくいものであり、【運転資金】と呼ばれています。

この運転資金が不足すると、企業は黒字でも倒産の危機に直面します。でも運転資金を借りるための説明がこれまた大変なのです。

 

運転資金のパターン

では、そのわかりにくい運転資金をパターン化してみますと

  • 売上が増加:増加運転資金が必要=運転資の増額(売上が減少:増加運転資金は発生しない≒既存借入運転資金の返済(引き揚げ))

 

  • 支払・回収条件が悪化した場合=追加運転資金(資金繰り上の追加資金)の増額

(支払・回収条件が良化した場合≒既存借入運転資金の返済(引き揚げ)

 

  • 1・2の複合バージョンで、売上増加+支払・回収条件が変更、売上減少+支払・回収条件が変更、となって資金が必要となる場合の運転資金の増額

 

4、運転資金を長期の分割で弁済している場合は、その返済を当期利益で行なわなければなりませんが、1年後に返済可能利益の範囲で折り返し融資(前向き)が必要となる場合があります。

 

例えば、60,000千円 60か月借入 元金返済(月)1,000千円を行い、

今期の経常利益24、000千円の場合、

 

1年後の元金返済額は12,000千円で、返済により現金が減少しますが、残りの利益が12,000千円あるので、この12,000千円を返済財源として、12,000千円×返済期間(年)の借入)が、理論上可能となります。

 

5、運転資金を長期の分割で弁済している場合は、その返済を当期利益で行なわなければなりませが、1年後(または半年後)に、返済可能利益が不足し、折り返し融資(後向き)が必要となる場合があります。

 

例えば、60,000千円 60か月借入 元金返済(月)1,000千円を行い、

今期の経常利益6、000千円の場合、

 

1年後の元金返済は12,000千円で、返済により現金が減少してなお且つ、6,000千円が不足します(実際には借入して6カ月後に資金がショートしています)。この6,000千円がないと今後返済が継続出来ませんから追加で6,000千円+残りの借入残高48,000千円=54,000千円を再度借入しなければなりませんし、なお且つ当期利益が6,000千円ですから、9年返済で折り返しの借入をしなければなりません。








三枝
三枝

闘う元銀行支店長・三枝嗣典。関西アーバン銀行で支店長を務め、銀行業務の裏の裏まで知る男。資金調達のお悩み、すべて解決します。

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